ダイアログ

対話の場を通じて、新卒メンバーが語るクリタの仕事をご紹介します。
2020年、クリタに参加したFuji*とSano*。彼らの先輩であるTada*。イノベーション本部で活躍する二人が、Tadaとともに、クリタでの経験や存在理由について語り合います。*名前は略称です
Profile
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イノベーション部門
エンジニアFuji|藤平 卓也
2020年入社
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イノベーション部門
エンジニアSano|佐野 杏奈
2020年入社
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イノベーション部門
エンジニアTada|多田 景二郎
2003年入社
入社して感じたクリタとは?

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Tada 二人とも学生のときから環境のことを気にしていたと以前、話されていましたね。クリタに入社を決めたのは、どんな理由やきっかけがあったのですか?
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Fuji 大学の授業で見た一枚のスライドに影響されました。発展途上国の茶色がかった川で遊んでいる子供たちや水を汲む姿が印象に残っています。クリタを選んだのは水処理技術によって、国内外問わず水をきれいにしたいという願望を叶えられると思ったからです。
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Sano 私は、幼い頃から、ボランティア活動で人に喜んでもらうことが好きで、人の役に立ちたいという気持ちがクリタを選んだ背景になっています。学生の頃は、生活に密接する食品分野で研究し、その中で水処理技術の重要性を認識するようになり、社会貢献を目指してクリタを選びました。学んだことがそのまま社会につながり、複数の技術を組み合わせ工場全体を最適化する活動に興味を持ったことが、クリタ入社のきっかけでした。
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Tada なるほど、二人ともやりたいことがクリタで実現できると感じられたんですね。実際に入社して3年が経ちました。社前の印象と比べてギャップはありましたか?

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Fuji ギャップとまでは感じていませんが、学生のときは汚い水をきれいにする排水処理の研究でした。それが入社してからは本当にきれいな水。信じられないほどきれいな超純水に携わっていることですね。
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Sano 私は、同期のみんなが、海外志向が強く、社会貢献や環境意識の高い人が多いと感じました。私のきっかけは学問を通じて社会に貢献できることでしたが、今では周りに感化され海外志向も強くなっています。あと技術面。一つの技術・スペシャリストではなく、分野を問わず多様な技術を習得する場をもらえていることです。多様に挑戦できることがいいところだと思います。
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Tada 確かにクリタの仕事は社会貢献につながり、挑戦できる場が豊富ですね。クリタの人は、水に興味を持ち、環境意識が高い人が多い気がします。入社の前後でも、お二人は、それを感じてくれていたのですね。
DIALOGUE

キャリア・どこへ向かっていく?

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Tada 入社し新しく見えてきたこともあると思います。これからどこを目指していきたいとお考えですか?
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Sano それが一番難しい質問だと思います。はっきりとした目標というわけではありませんが、入社当時の思いとしては工場の最適化に向け、多様な技術を活かしたいということでした。今、目指すのは、もっと広い地域の水に関する環境目標です。一つの工場ではなく地域単位へと広げていきたいと思うようになりました。その先駆者になりたいです。そのためにはお客さんから頂く課題を解決するだけでは難しいと感じます。お客さんと一緒にビジョンを描く関係性になっていくことが大切だと思います。
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Tada なるほど、Sanoさんがもともと持っていた思いを広げてくれていて頼もしいなと思います。地域や環境目標、本当に果てしないテーマですが、実現できることを願っています。私も一緒に実現できる存在になりたいと思っています。

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Fuji 分野や場所を問わずに活躍できる技術者になりたいです。実際に海外出張に行くと日本と異なり、人も設備・環境も限られています。この先、排水基準、節水目標が厳しくなり、水処理の需要も高まります。そんな中、現地で対応できるよう誰かが技術を伝えていく必要があります。それを担える人、何でもできる問題解決力のある人になりたいです。
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Tada 確かに、技術者としてやりたいこと、目指していること、その背景としての課題も明確なのはいいですね。やりたいことに取り組み伸ばしていただき、いつまでも、その思いを忘れず、突き進んでもらいたいです。
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Sano Fujiさんはもともと排水がメイン。そして超純水への広がり。技術者として現場でお客様の要望に応えられていて有言実行されています。また海外へ広がっていくところまで一つひとつ見据えているところを見習いたいです。
キャリアを実現できる理由は?

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Fuji お二人ともありがとうございます。これからの方向性を言葉にしていただき元気がでてきました。先ほども触れたように、クリタのコアとなる水処理技術をさらに深めていくことに意欲を感じています。ベテランの方々は豊富な経験と知識を持っていますが、現在の若手スタッフはそれに比べて現場やトラブル対応の経験が乏しいです。この状況が続けば、技術の継続性が気になるところです。このような、状況や課題を踏まえて、キャリアを築いていく上で、クリタでは何が大事でしょうか?
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Tada まず、技術者としての疑問や不安は自然な感情です。日々の努力とデータ整理を続けることで技術は身につくはずです。私は初めての水処理プロジェクトの成功の喜びを今でも覚えています。Fujiさんも様々なプロジェクトで成果を上げ、その喜びを感じているはずです。その経験から新しい技術を身に着けることへの意欲も湧くと思います。今の仕事を深く振り返り、その感情を次へのステップとしていただくのがいいと考えています。
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Sano 私は、お客様の課題解決を基盤とし、さらに地域の環境に関わるプロジェクトを展開したいと考えています。その考えに共感してくださる方を探していきたいのですが、自身の技術力を高める一方で、賛同者を増やす方法を含め、クリタではどんなことを大切にして行動していくとよいでしょうか?
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Tada Sanoさんの熱意ある仕事姿勢は周りの人々やお客様への信頼を築く基盤だと思います。この信頼は、地域の環境に関わる大きな目標に取り組む際の強力な支えとなりますSanoさんの現在の仕事への姿勢を続けることで、多くの仲間と共に目標を達成できるのではないでしょうか。
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Sano Tadaさんの言葉、プロジェクト成功経験、そして上手くいった瞬間の価値や気持ちを大切にするということ、それが深く印象に残りました。私も、Fujiさんも、その感動や達成感が日々の仕事のモチベーションとなっていると感じます。その原点を大事にしつつ、今後のビジョンに向かって進めるための基盤として、これを忘れずにいたいと思います。
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Fuji ありがとうございます。自分の視野の狭さに気づかされます。「狭い視点」という自分の弱点は自覚していて、逆に「広い視点」を持つことの重要性を常に感じています。その姿勢や視点を学ぶことは、今後の成長のためにとても大切だと感じています。基本的な部分だけに焦点を当てるのではなく、Sanoさんのような広い視点を持つことを意識し、それを取り入れていきたいと思っています。

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Sano 私も同じ思いです。広い視点をもって取り組んでいきたいです。私がクリタで活動を続ける大きな動機は、環境への貢献のこだわりです。栗田工業として、お客様の設備の最適化を通じて、地域の環境への貢献に携わりたいと考えています。私たちの水処理技術を通じて、環境改善の実績を、多くの人に認識してもらいたい。具体的な成果を数値で示し、私たちがどれだけ環境に寄与しているかを知っていただきたいと感じています。
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Fuji 私は皆さんの日常の「当たり前」を裏側から支える役割に魅力を感じています。例えば、私たちが普段何気なく使っている携帯。その製造に関わる多くのメーカーが存在しますが、その製造プロセスにおいて必要となる超純水供給の分野で、私たちの会社が大きな役割を果たしています。表舞台に出ることは少なくても、日常の「当たり前」を黙々と支える存在として活動していくことが、私の存在意義だと感じています。
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Tada お二人の真剣さが伝わってきてうれしいです。私は入社当初の気持ちと変わっていません。単に環境を守るだけでなく、環境をより良くすることが重要だと考えています。今、私たちが目指すべきは“ネイチャーポジティブ”自然を取り戻す動きです。その実現のために、私はこの会社、このチームで尽力したいと考えています。
MESSAGE

これからクリタへの参画を考えられている方々へのメッセージです。
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Fuji
実際に業務を行うと、失敗すること、辛いタイミングはあると思います。クリタの先輩社員は数多くの修羅場を経験している非常に頼もしい存在なので、大変な時でも逃げずに前向きに取り組んでいると、必ず手を差し伸べてくれます。失敗を恐れず挑戦してもらえたらと思います。
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Sano
「自分がどのように社会に貢献するか」を決めるのが就職活動だと思います。私の周りは、現象や技術と向き合いながら、環境貢献・持続可能な社会の実現という大きな目標に、誠実に進んでいる方々ばかりです。水を通じての環境貢献に、共に取り組めたらとても嬉しいです。一緒に成長して、社会に貢献できることを楽しみにしています。
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Tada
今、皆さんがそれぞれ抱いているやりたいことを大切にしてください。クリタでは、きっとその思いに共感できる仲間に出会えると思います。皆で思いを共感しながら、新たな挑戦を恐れずに、思いを実現できる未来を一緒に築けたらうれしいです。